この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」をリライトしたものです。
足寄に残る、松山千春ゆかりの地
別海を経ち、札幌に向けて移動を開始したのだが、さすがに1日で行くのはきついので、現在は帯広近くの上士幌航空公園で夕暮れを迎えている。
今日は途中で14年ぶりの寄り道をしてきた。
実は筆者は学生時代から松山千春のファンで、2001年に北海道に来た時にも、足寄の実家を訪ねている。
さすがに「ちー様」クラスになると、パネルまでちゃんとスキンヘッドに変わっているから面白い(笑)。
今は道の駅で手に入る足寄町のマップに、ちゃんと千春の実家が記載されているのだが、当時は道の駅もなく、なんと足寄高校に通う見ず知らずの少年に、わざわざ千春の家まで案内してもらったことを鮮明に覚えている。
その純真だった彼も今やアラサー。どこの町で人生の荒波にもまれているのやら… そりゃ千春だけでなく、こっちの髪も薄くなるわけだ(爆)。
さて。北海道を旅している人なら既にご承知の通り、道の駅・足寄銀河ホール21には、地元出身の松山千春の歌碑と、ゆかりの品々の展示コーナーがある。
ちなみに下のケースに収められているギターは、オベーション・アダマスといい、筆者が20歳の時になんと88万円もした名器だ。
だが弾いてみると、ボワーンと音のこもったおよそギターならぬ音がして驚いた!。これがあのマーチンD45と同じ値段だなんて信じられな~い。だが、このギターは、スピーカーから聞こえる音が素晴らしいのだ。
まあ、ここまでは松山千春ファンなら誰だって知っているような話だが、筆者の「足寄より」には、もっとマニアックな情報が登場する(笑)。
こちらは松山千春が青春時代を過ごした部屋。そう最初にアップしたパネルの家の昔の姿だ。
残念ながら「本物」ではないが、千春の自叙伝「足寄より」の映画化で再現されたロケセットを2011年に撮影しておいた。セットは今でも残されており、外からなら無料で自由に見学できる。
「番外編」のようだが、秘湯やヒグマだけでなく、こうした世俗的なものまで含めて周るのが筆者流の北海道旅。
若者にも「ミーハーはプロの基本」と教えている(笑)。