北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年7月現在の「道と川の駅 花ロードえにわ」の車中泊情報をご紹介。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

2020年に誕生したRVパークとともに、「花の拠点 はなふる」の一部となった「道と川の駅 花ロードえにわ」は、札幌から1時間圏内にある利便性の高い車中泊スポット
「道と川の駅 花ロードえにわ」 DATA
道と川の駅 花ロードえにわ
〒061-1375
北海道恵庭市南島松817-18
☎0123-37-8787
営業時間
4月~10月:9時~18時
11月~3月:9時~17時
年末年始(12/31~1/2)のみ休館
「道と川の駅 花ロードえにわ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
2020年11月に、RVパークを含む「花の拠点 はなふる」が隣接してオープンし、その一部として統合される。
「道と川の駅 花ロードえにわ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.07.22
2015.07.31
2022.07.21
※「道と川の駅 花ロードえにわ」での現地調査は2022年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年6月に更新しています。
道と川の駅 花ロードえにわ【目次】
「道と川の駅 花ロードえにわ」のロケーション
札幌市内から高速道路で約38キロ・50分ほどのところにある「道と川の駅 花ロードえにわ」は、札幌のベッドタウン・恵庭市のバイパスに面した道の駅だ。
恵庭は昔から”花のまちづくり”が盛んで、それが全国的に評価され、今では「ガーデニングのまち」の異名を持っているが、
2020年11月にオープンした「花の拠点 はなふる」は、その集大成と呼ぶに相応しい大規模な施設だ。
以前からある「道と川の駅 花ロードえにわ」と、農畜産物直売所「かのな」をリニューアルし、その隣に「ガーデンエリア」と、観光案内所のある「センターハウス」、さらに電源はもちろん、シャワー・キッチン・談話室まで備わった「RVパーク」を開設して一体化し、まさに桁外れな”花の園”を生み出した。
とはいえ、
札幌界隈を観光する車中泊の旅人にとって、「道と川の駅 花ロードえにわ」が、札幌市内から一番近い「北欧の風 道の駅とうべつ」と並ぶ、有力な無料の車中泊スポットであることに変わりはない。
「道と川の駅 花ロードえにわ」の施設

出典:花の拠点 はなふる
上は「花の拠点 はなふる」のレイアウト図だが、「道と川の駅 花ロードえにわ」を理解するには、この全体図が必要だ。
こちらが②の道の駅の前にある駐車場で、路面には傾斜もなく車中泊に支障はない。
左の白い建物が24時間トイレで、もちろん中にはウォシュレットが完備している。
ただここは駅舎の前に駐められないと、トラックの騒音に苛まれる可能性がある。
加えて、ここでは昔からマナーの悪い旅行者の姿もよく見かけてきた。
筆者の利用回数が少ないのは、それと無関係ではない。
これまで筆者は「十把一絡げ」にされたくないので、「道と川の駅 花ロードえにわ」から約12キロ・クルマで20分ほど離れた「道の駅 サーモンパーク千歳」を利用することが多かった。
というのは、サーモンパークは駐車場にコンビニがあるため、目立つことができない環境だったからだが、2023年に指定管理業者が変更となり、コンビニは退店。そのため今後はどうなるか分からない。
ただ、今はそこまでしなくても、もし行った日に気になるようなことがあった場合は、多少トイレには遠くなるが、③の農畜産物直売所「かのな」の横の駐車場で車中泊をすればいいと思う。
ちなみにこれが「かのな」の店内。
「かのな」は2020年のリニューアル時にこの場所に移転し、以前よりも大きくなっている。
こちらは「道と川の駅 花ロードえにわ」の物販スペース。
ここでは店内の工房でつくる40種類のパンが、焼き立てで食べられる「えにパン」が人気とのこと。
またフードコートでは、恵庭で放牧しているポークを使った、スキレットカレーが食べられる。
最後は「RVパーク 花ロードえにわ」についてだが、ここは中型用10台(幅2.7m×長さ5mまで)・大型用9台 (幅5.1m×長さ6mまで)の合計19台が利用でき、サイズにかかわらず1泊1台2,500円となっている。
また屋外で火気は使用できないものの、利用区画内であればサイドオーニングの展開と、テーブル・イス等の使用は認められている。
その他では
チェックイン:12:00~16:45
チェックアウト:翌日10:00まで
ペットの同伴:可
ゴミ回収:100円/1袋
電源使用:500円/1泊 (100V 20A)
ただしエアコン・電子レンジ・ドライヤー等、消費電力が大きい機器の同時使用は不可(20A/2,000Wまで)。
さらなる詳細は「RVパーク 花ロードえにわ」の公式サイトで確認を。
「道と川の駅 花ロードえにわ」の車中泊好適度
「道と川の駅 花ロードえにわ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自動販売横にあり、24時間利用が可能。
RVパークができたとはいえ、ここまでの規模を持ちながら、館内にも可燃物のゴミ箱がないというのは、さすがに違和感が拭えない。
しかも札幌から近く、2020年にリニューアルされているにもかかわらず…だ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道と川の駅 花ロードえにわ」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
恵庭温泉 ラ・フォーレ
道の駅から約6キロ・10分
☎ 0123-32-4171
おとな440円
11時~ 23時(受付最終10時20分)
年中無休
コンビニ
セブンイレブンまで約800メートル。
スーパーマーケット
約1キロのところに「ラルズマート 恵み野店」がある。
「道と川の駅 花ロードえにわ」のアクセスマップ
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北海道車中泊旅行にお勧めの道の駅 TOP10


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