北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年7月現在の「北欧の風 道の駅とうべつ」の車中泊情報をご紹介。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「北欧の風 道の駅とうべつ」は、2023年2月にセブンイレブンができて利便性がさらにアップ。
「北欧の風 道の駅とうべつ」 DATA
北欧の風 道の駅とうべつ
〒061-3773
北海道石狩郡当別町当別太774-11
☎0133-27-5260
営業時間
4月~11月:9時~18時・無休
12月~3月:10時~17時
水曜定休、年末年始は休館
農産物直売所
9時~17時(冬期休業あり)
レストラン
4月~11月:11時~17時
12月~3月:10時~15時
セブンイレブン
24時間営業・無休
「北欧の風 道の駅とうべつ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第47回
登録日/2017年4月21日
「北欧の風 道の駅とうべつ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.07.21
2022.08.07
※「北欧の風 道の駅とうべつ」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年6月に更新しています。
北欧の風 道の駅とうべつ
「北欧の風 道の駅とうべつ」のロケーション
2017年9月にオープンした「北欧の風 道の駅とうべつ」は、札幌中心街に一番近い道の駅で、大通公園にある「さっぽろテレビ塔」からは、約19キロ・クルマで40分ほどのところにある。
ただ車中泊の旅人にとって「北欧の風 道の駅とうべつ」は、札幌の中心街をどの時間帯に観光するかで、利用するかどうかが決まると思う。
「北欧の風 道の駅とうべつ」での車中泊が有効なのは、「時計台」と「テレビ塔」から近い「大通公園」と、この「藻岩山」の夜景を楽しんだ後だと思う。
「羊が丘展望台」や「定山渓」といった札幌郊外の観光地には、クルマで行くことになるため、そこを最後の観光地にするのであれば、車中泊地はわざわざ中心街の近くにしなくても、都合のいいところまで移動したほうがいい。
たとえば電源が欲しければ、札幌市内から高速道路で約38キロ・50分ほどのところには、RVパークが新たにできた「道の駅 花ロードえにわ」がある。
ここは電源が不要でも、このあと道東・道南方面に高速道路を利用して進みたい人には、お勧めのロケーションといえる。
いずれにしても、「近い=ベスト車中泊スポット」と信じ込むのは、あまり賢明じゃない。
いっぽう、夜の札幌を”お酒とともに愉しみたい人”は、徒歩かタクシーで戻れる、近くのコインパーキングでの車中泊になると思うが、夜間公衆トイレが閉鎖される「大通公園」周辺には、なかなかいいコインパーキングが見当たらない。
これまでは札幌駅南口前にあった「レールパーク札幌」が、ベスト車中泊スポットとして使えたので、ここをベースに筆者は、札幌のまさに”衝撃”ともいえるビアガーデンに3度足を運んできた。
しかし「レールパーク札幌」は、北海道新幹線延伸に伴う札幌駅舎建設のため、2023年10月9日(月)24時をもって、閉業されることが決まっている。
筆者も次回からは、ポータブルトイレの持参が必要だ(笑)。
なお「北欧の風 道の駅とうべつ」の次に札幌に近く、日帰り温泉が併設している「道の駅 しんしのつ」は、札幌の大通公園から約37キロ、クルマで1時間ほどのところにある。
中高年には、こちらのほうが落ち着けるかもしれない。
「北欧の風 道の駅とうべつ」の施設
「北欧の風 道の駅とうべつ」のレイアウトはいたってシンプルで、駐車場は1ヶ所に集約されている。
路面は全体的にフラットで車中泊に支障はないのだが、レイアウト図でも分かるように、駅舎に近い列だけが普通車専用のゾーンになっている。

出典:北欧の風 道の駅とうべつ
いっぽうこちらは館内のレイアウト図で、駐車場から見た24時間トイレは、駅舎の出入口よりも奥のほうに用意されている。
もちろん中にはウォシュレットが完備。
また24時間トイレの入口横には、珍しく空き缶・ペットボトル用のゴミ箱が置かれており、こちらはいつでも利用できる。
ちなみに可燃物のゴミ箱も、館内のキッズコーナー横に置かれている。
親交の深い姉妹都市・レクサンド市がある、スウェーデンを意識した北欧風の「アトリウム・休憩コーナー」は、屋根が高いだけでなく、通路もゆったりしていて落ち着ける空間だ。
またここは札幌郊外の道の駅らしく、グルメに力を入れている。
写真は併設された「一久大福堂」の工房で作られたカップ団子で、当別町産の米を使用し、つきたてのもっちりとした食感と甘みが楽しめるという。
加えて、いつも筆者が”自分用”の土産に買って帰る、「ロイズ」がコーナ展開されているのも嬉しい。
「ロイズ」ほど口溶けのいいチョコレートは珍しいと思うが、冷蔵庫に入れて帰らないと、フェリーの中で溶けてしまうのが難点だ(笑)。
なお野菜類は、24時間トイレの隣にある「農産物直売所」で買える。
また筆者が取材した時にはなかったが、2023年2月に24時間営業のセブンイレブンがオープンしており、現在は弁当やパン類はそちらで手に入る。
「北欧の風 道の駅とうべつ」の車中泊好適度
「北欧の風 道の駅とうべつ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり
缶・ビン・ペットボトル:同上
可燃物が営業時間中にしか捨てられないとはいえ、「北欧の風 道の駅とうべつ」は、道内の道の駅の中では、旅人のゴミに対するサービスがきっちりしている。
ただ同じように札幌周辺の道の駅であっても、中にはいっさいゴミ箱を置いていないところもあるので、それは事前に知っておくほうがいいと思う。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「北欧の風 道の駅とうべつ」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
札幌あいの里温泉 なごみ
※道の駅から約7キロ・クルマで15分
☎011ー77ー87531
おとな480円
10時~23時
無休
なお道の駅から約1.6キロ・クルマで5分の「ふとみ銘泉 万葉の湯」は、おとな1600円とかなり高額になる。
コンビニ
24時間営業のセブンイレブンが併設。
スーパーマーケット
約6キロのところに「コープさっぽろ あいの里店」がある。
「北欧の風 道の駅とうべつ」のアクセスマップ
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