車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」は、熊野本宮にいちばん近い道の駅。
道の駅 奥熊野古道ほんぐう DATA
道の駅 奥熊野古道ほんぐう
〒647-1743
和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4
☎0735-43-0911
営業時間
9時~18時30分
年中無休(年に数回休業あり)
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.01.16
2012.06.23
2017.12.09
2018.12.30
2022.10.24
※「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」での現地調査は、2022年10月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年9月に更新しています。
道の駅 奥熊野古道ほんぐう

「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」のロケーション
「熊野本宮大社」からクルマでわずか5分のところにある「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」は、世界遺産・熊野本宮大社の参拝客と、熊野本宮温泉郷を旅する人が合流してくる人気の車中泊スポットだ。
とりわけ現在は、世界遺産に登録された唯一無二の「つぼ湯」がある、「湯の峰温泉」の無料駐車場が「車中泊禁止」になったため、ここへ流れてくる人が多くなっている。
ただここには、「車中泊の旅人」をためらわせる悩ましい看板が存在する。
これを見て、「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」では「車中泊禁止」と解釈し、そうブログに記載している人もいるが、背景にあるのは国交省が出しているこの指針だ。
【回答】
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。
もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。
これは”翻訳”すると、
車中泊旅行者がクルマ旅の移動の途中に、ドライバーの疲労による交通事故防止のため、”睡眠時間を含めた夜間の休憩=仮眠”をするのはかまわない。
ということで、”そういう車中泊”なら、何ら問題はないのでご安心を。
心配なら、このサイトを見たと国土交通省に確認していただいても構わない(笑)。
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の施設
こちらが「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」のレイアウト。
❶のメインの駐車場には、多少のうねりはあるものの、場所を選べばさほど車中泊に支障はない。
24時間トイレは、駅舎から離れた駐車場中央の奥まったところにある。
外見は古びているが、中はウォシュレットに改修されている。
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」のベスト車中泊スペースは、メインの駐車場から一段下がったこの❷の駐車場だろう。
隣は芝生広場で日中は賑やかだが、民家どころか、河原以外のどこにも面していないので夜は怖いほど静か(笑)。
トイレは多少遠いが、気にならない距離のうちだろう。
また屋根付きの休憩所があるので、遅い時間でなければ、ここで食事を食べることも可能だが、火器はさすがに他の利用者からヒンシュクを買うと思うので、弁当などの調理済み食品にとどめておこう。
運が悪いと通報される(笑)。
さて。
かつては「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の道路向かいに、食品スーパーの「Aコープ」があったのだが、2017年12月に訪ねた時には閉鎖していた。
だが、道の駅の中に移転してことがわかり、ほっとした。
品揃えはコンビニよりよく、弁当類も充実している。
駅舎の中には、小さいが熊野古道を紹介しているコーナーがある。
なお熊野古道に関する情報は、熊野本宮大社のすぐ近くにある「和歌山県世界遺産センター」が一番充実している。
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」の車中泊好適度
「道の駅 奥熊野古道ほんぐう」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり24時間利用が可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
旅の宿としての利用頻度が高い道の駅だけに、これは本当にありがたい。
ところで、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

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