北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年6月現在の「道の駅 ニセコビュープラザ」の車中泊情報をご紹介。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 ニセコビュープラザ」は、ニセコエリアでいちばん車中泊に好適といえる道の駅
「道の駅 ニセコビュープラザ」
DATA
道の駅ニセコビュープラザ
〒048-1544
北海道虻田郡ニセコ町字元町77-10
☎0136-43-2051
営業時間
情報プラザ 9時~18時・無休
農産物直売所 8時30分~18時(4月下旬~10月)・9時~17時(11月~4月下旬)
「道の駅 ニセコビュープラザ」
の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第12回
登録日/ 1997年4月11日
「道の駅 ニセコビュープラザ」
の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.08
2011.09.14
2012.08.07
2014.07.29
2016.09.15
2018.07.25
2020.08.04
2021.07.06
2022.08.09
※「道の駅 ニセコビュープラザ」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年6月に更新しています。
道の駅 ニセコビュープラザ【目次】
「道の駅 ニセコビュープラザ」のロケーション
ニセコエリアには、「道の駅 ニセコビュープラザ」の他にも「真狩フラワーセンター」・「ルスツ230」・「名水の郷きょうごく」などの道の駅が点在しており、それぞれに良いところがある。
だが筆者がイチオシするのは、1997年に開設されたニセコ周辺では老舗ともいえる「道の駅 ニセコビュープラザ」だ。
その理由のひとつは、道の駅から望む羊蹄山の眺望にある。
蝦夷富士(えぞふじ)の名で親しまれ、日本百名山に後方羊蹄山(こうほうようていざん)の名で登場するニセコの最高峰は、さきほど紹介したどの道の駅からでも望むことはできるが、もっとも絵になるのは「道の駅 ニセコビュープラザ」だろう。
「道の駅 ニセコビュープラザ」に泊まった日は、翌朝どんな羊蹄山が見れるかが楽しみでもある。
ただし駐車場は全体的に緩やかな傾斜があり、フラットなところはほとんどない。
車中泊に支障があるとまでは云わないが、車内でコーヒーやスープなどを飲む時は、少なめにする程度の気は使う(笑)。
さて。
2022年8月の訪問時に、駐車場からよく見える場所に、この看板が立っているのに気がついた。
2021年にアップされた方のブログにも紹介されていたので、立てられたのは前年のようだが、これを気にして車中泊を諦める方もあるようだ。
”仮眠はいいが宿泊は駄目”という、いかようにも解釈できる曖昧模糊な文面なので、真面目な人ほど戸惑うわけだが、そういう人ほど真に受ける必要はない。
常々筆者が書いているように、車中泊でも”それ自体が目的”ではなく、”観光目的のクルマ旅の宿”として、移動の途中に1泊そこで車中泊をすることは、国交省の役人の中では「仮眠」として扱われている。
それを「宿泊」にしたら、長距離輸送トラックはすべて締め出さなければならなくなるわけで、事実上できないことを彼らだって分かっているということだ。
では”避暑”はどうなんだ?
それは我々とは違って、”宿泊を含む滞在目的”と解釈されてアウトになる。
1日ほとんど動かずに過ごしたいのなら、「ルスツふるさと公園」に行けば容認されるので、そちらに行こう。
ただここは現在無料だが、2024年には宿泊可能な正規のキャンプサイトとして運用されるという情報もあり、今の優遇措置も2023年までになる可能性があるようだ。
「道の駅 ニセコビュープラザ」の施設
オープン以来20年が過ぎようとしている「道の駅 ニセコビュープラザ」の施設は、さすがに老朽化を隠せないが、管理はそれを補って余りあるものだ。
たとえば可燃物のゴミ箱は、あるだけでも北海道では希少だが、「道の駅 ニセコビュープラザ」では、24時間トイレの前に置かれているので、深夜でも使える。
しかも利用者が出すゴミを嫌がるどころか、筆者よりも年配のおばちゃんたちが、早朝の6時前には張り切って清掃回収にやってくる(笑)。
その頑張ってくれている姿を見ると、手伝ってあげたくもなるわけだが、同時に「出るに決まっているゴミ」を回収する意志のない他の道の駅への憤懣も高まる。
どっちが正しいのかは知らないが、車中泊旅行者にとって嬉しいのは、間違いなくこちらだ。
もちろん、トイレもウォシュレットに改修済み。
その情報プラザには、観光用のパンフレットも充実している。
奥にある売店のセンスの良い商品陳列は、建物の古さを補って余りある。
ここでは、人気の北海道米の「お試しパック」が値頃で買える。
ただ「道の駅 ニセコビュープラザ」にはテイクアウトの売店があるだけで、レストランや食堂はない。
売店でのお勧めは、高橋牧場直営・ミルク工房のソフトクリーム。甘すぎず滑らかすぎず、290円でこの味と食感なら、筆者は十分満足だ。
「道の駅 ニセコビュープラザ」のもうひとつの魅力は、売店の奥に設けられた野菜とフルーツの直売所。
広い店内には地元で採れた作物が大量に持ち込まれ、いつも活況を帯びている。
とりわけ旅行者に人気が高いのがこちら。
さすがにここまで安いのは稀だと思うが、7月半ばからは一玉800円から600円の赤肉メロンがたくさん並ぶ。
我家はこれをお土産にすることが多い。
ちなみに箱はタダで貰える。食べ頃まで10日ほどあるので、後半に立ち寄れば送る必要もない。それもクルマ旅の強みだろう。
なお、道の駅の駐車場周りには飲食店が数件ある。写真は2018年6月にオープンしたばかりの石窯パンマルシェ HARU。
朝8時からの営業なので、朝食に焼きたてのパンが食べられると好評のようだ。店内にはイートイン・スペースもある。
筆者はバケットをテイクアウトしたが、冷めても十分美味しかった。
なお飲料水は、クルマで5分ほど真狩方面に走ったところにある、写真の湧水場に行けば無料で汲める。
「道の駅 ニセコビュープラザ」の車中泊好適度
「道の駅 ニセコビュープラザ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:ゴミ箱あり(24時間利用可能)
缶・ビン・・ペットボトル:同上
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ニセコビュープラザ」の最寄りの温泉&買い物施設
ニセコ駅前温泉「綺羅乃湯」
道の駅からクルマで約5分
☎0136-44-1100
10時~21時30分・第2第4水曜定休
大人500円
なお、ニセコは北海道有数の温泉地なので、写真の湯めぐりパスを道の駅で買って、ホテルや旅館の温泉巡りを楽しむ方法もある。
コンビニ
国道334号をはさんでセイコマートが眼の前にある。
スーパーマーケット
ちゃんとした生鮮品が揃うスーパーは、約12キロ離れた倶知安のイオンまで行かなければ近くにはない。
ただ、今は道の駅のすぐ近くにサッポロドラッグができて便利になった。
「道の駅 ニセコビュープラザ」のアクセスマップ
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北海道車中泊旅行にお勧めの道の駅 TOP10
ニセコ 車中泊旅行ガイド
日本全国 車中泊旅行ガイド
クルマ旅のための車中泊入門サイト
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