北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年9月現在の「道の駅 しゃり」の車中泊情報をご紹介。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 サロマ湖」で車中泊をする場合は、常呂地区を先に観光し、買物と入浴を済ませて最後に戻ってくるようにするといい。
「道の駅 サロマ湖」 DATA
道の駅 サロマ湖
〒093-0421
北海道常呂郡佐呂間町字浪速121-3
☎01587-5-2828
営業時間
9時〜18時(11~3月は17時まで)
定休日なし
12月31日から1月3日 休館
「道の駅 サロマ湖」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第14回
登録日/1998年4月17日
「道の駅 サロマ湖」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.07.08
2010.09.07
2011.07.11
2015.07.25
2022.07.27
※「道の駅 サロマ湖」での現地調査は2022年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年9月に更新しています。
道の駅 サロマ湖【目次】
「道の駅 サロマ湖」のロケーション
約千年前までオホーツク海に面する湾だったサロマ湖は、堆砂によって海と切り離されてできた日本最大の汽水湖で、北海道内では最大、国内でも琵琶湖、霞ヶ浦に次いで3番目に大きな湖になる。
そのため、オホーツク海とサロマ湖の両方に近い常呂地区には、豊富な海産物を求めて古くから人が集まり、続縄文時代を経てオホーツク文化、アイヌ文化の流れを汲む遺跡が狭い範囲に集中し、現在もサロマ湖周辺最大の漁業町になっている。
それに対し、サロマ湖の南側に位置する「道の駅 サロマ湖」は、周辺に町と呼べるところはなく、深い湖岸林に遮られてサロマ湖も見えない。
その代わり、サロマ湖を一望できる「サロマ湖展望台」には近い。
標高376メートルの「幌岩山」山頂付近にある「サロマ湖展望台」は、サロマ湖全体を見渡せる唯一の場所で、湖とオホーツク海を隔てる砂州の様子がよく分かる。
なお「サロマ湖展望台」は2023年4月にリニューアルされ、展望台までの道路が一方通行になっている。
詳細は公式サイトより、こちらのNHKのサイトのほうが良くわかる(笑)。
さて。
オホーツク海ではホタテ・秋鮭・毛ガニなど、サロマ湖ではホタテ、カキの養殖が盛んで、野付半島の特産品で知られる「北海しまえび」も水揚げされる。
そのため、国道沿いには豊富な海の幸が格安で買える、鮮魚店が点在している。
筆者のお勧めは、「道の駅サロマ湖」から常呂方面に11キロほど走ったところにある写真の斉藤商店で、ここはホッケの干物が安くて美味しく評判だが、殻付きのホタテとカキも値頃で手に入る。
店名:斉藤商店
住所:〒093-0423 北海道常呂郡佐呂間町浜佐呂間144
電話:01587-6-2136
営業時間:8時~17時30分
定休日:無休
もちろん、いずれもキャンプ場に行かないと食べられないが、斉藤商店の近くには無料のキムアネップ岬キャンプ場がある。
オートキャンプはできないが、ウォシュレット付きのトイレとシャワーがある。
道の駅での車中泊にこだわるのなら、ここでデイキャンプをして干物やホタテを焼いて食べ、夜は道の駅に移動すればいい。
オホーツク海は水温が低く、大きなホタテが育つことから、常呂は”ホタテ養殖発祥の地”と云われている。
だが、こうやって殻付きのホタテを買うと、ヒモまで食べなければならないし、何より殻がゴミになるので持て余す。
しかし常呂には、貝柱だけを冷凍ではなく、生で手に入れられる店がある。
生ホタテとボイルした北海しまえびが買えるのは、「常呂漁港直売所」。
ただホタテは年々値上がりしていて、2022年は1パック1200円になっていた。
それでもスーパーで買う倍の量はあると思う。刺し身に飽きたら、貝柱のバターステーキにすると、これまた美味だ。
あと、ここまで足を伸ばすなら、ロコ・ソラーレが練習拠点にしている「アドヴィックス 常呂カーリングホール」も覗いて行くといい。
見学は無料。運が良ければ、オリンピックのメンバーに会えるかも!
最後は常呂町からサロマ湖の沖へと伸びる砂州の途中にある「ワッカ原生花園」について。
ここに咲く花は308種類と多く、原生花園の中でも日本最大級とされている。
ただ行くなら、時期をよく選んだほうがいい。6~7月には大きくて華やかなスカシユリやキスゲが見られるが、8月になると咲く花の数は大きく減ってしまう。
そうなると魅力は半減し、見どころはネイチャーセンターしかなくなる。
「道の駅 サロマ湖」の施設
「道の駅サロマ湖」の駐車場は、若干の傾斜があるものの、車中泊に支障があるほどではない。
24時間トイレは、売店がある本館とは別棟になっており、普通車が近くに停めやすいところに建っている。
中はウォシュレットに改修済みだ。
吹き抜けの広いスペースを利用した「道の駅サロマ湖」の売店は、農産品・加工品・工芸品など、品揃えが豊富で退屈しない。
飲食はテイクアウト方式のフードコートになっており、見た目よりもメニューは豊富で、値段もリーズナブルだ。
なお丘の上には、宿泊施設「悠林館」、ポニーが放牧されている「ふれあい牧場」、カボチャや彩とりどりの花を植栽したふれあい農園が隣接しており、「サロマ湖展望台」まで2キロの登山道も整備されている。
「道の駅 サロマ湖」の車中泊好適度
「道の駅 サロマ湖」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
館内にはテイクアウト用のゴミ箱が置いてはあるが、それ以外のゴミが捨てられる雰囲気ではないので、「なし」のカテゴリーに含めている。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 サロマ湖」の最寄りの温泉&周辺買物施設
サロマ湖鶴雅リゾート
※約16キロ・クルマで15分
☎0152-74-2343
おとな 1200円
14時~20時(受付最終19時)
不定休
14:00~20:00(最終受付19:00)
コンビニ
「ARVO 24」まで約9キロ。
スーパーマーケット
約11キロのところに「Aコープサロマ」がある。
「道の駅 サロマ湖」のアクセスマップ
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