道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2023年8月

道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯北海道のキャンプ場・RVパーク

北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年8月現在の「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の車中泊情報をご紹介。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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ベスト車中泊スポットだった、「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に隣接する「上湧別 百年記念公園 駐車場」は、とうとう車中泊禁止に!

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」 DATA

道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯
〒099-6329
北海道紋別郡湧別町中湧別中町3020-1
☎01586-4-1126
営業時間
4~11月 :10時~22時
12~3月: 11時~21時
定休日なし

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第1回
登録日/1993年4月22日

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。2008.07.08

2011.07.11
2012.07.28
2013.07.09
2015.07.22
2016.09.19
2018.07.11
2020.07.30
2022.07.27

※「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」での現地調査は2022年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年8月に更新しています。

道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」のロケーション

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の施設

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の車中泊好適度

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の温泉&周辺買物施設

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」のアクセスマップ

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「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」のロケーション

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」は、オホーツク海沿岸の紋別とサロマ湖の間に位置しているが、ここで車中泊をする人の数は、昔と今では大きく違う…

まずはその話から始めよう。

そうなった理由のひとつは、2010年に「道の駅 オホーツク紋別」から1キロ足らずのところに、無料の「紋別市海洋公園キャンプ場」が開設されたことにある。

紋別ベイエリアオートサイト

「紋別市海洋公園キャンプ場」は、少しづつ利用システムの変更を重ねながら、2017年から「紋別ベイエリアオートサイト」に改称し、2022年には「紋別市ガリヤ地区港湾緑地」へと再び改称を重ねているが、ほとんど無料に近い利用料金で、長期滞在ができることに変わりはない。

その「紋別市海洋公園キャンプ場」ができるまでは、「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に隣接する「上湧別 百年記念公園」の駐車場が、このエリアに長期滞在する旅行者たちの”定宿”になっていた。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

筆者と同年代以上のリピーターは、ここを「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の一部と思っている人も多いと思うが、それは下の写真を見れば無理もない。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」まで歩いて行ける「上湧別 百年記念公園」の駐車場は、平坦で24時間利用できる公衆トイレに隣接する”極上の車中泊スポット”だ。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

しかも水道まで使えるとなれば、「紋別市海洋公園キャンプ場」ができたとしても、居心地は遥かに良く、味をしめたキャンピングカーの常連が、この程度の勧告で動こうとしなかったのは当然だ。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

だが2015年、ついに当局の”堪忍袋の緒が切れた”(笑)。

同じ車中泊で旅をしている筆者から見ても、”当たり前”だと思うほど、彼らの振る舞いは醜く、その措置はむしろ遅すぎるくらいに思えた。

ただ大型キャンピングカーという表現は、悪事を働く一部にしか該当しないのは明らかで、結局問題解決には至らなかった…

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

そして2022年、車中泊は全面禁止に。

ただ「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の責任者は、車中泊というものをよく理解している。

正確に云うと「上湧別 百年記念公園」の駐車場は、道の駅の施設ではないので”道路利用者の休憩施設”でなくてもかまわない。

つまり車中泊を禁止にすることは可能だ。

不勉強な道の駅の責任者であれば、おそらく「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」での車中泊まで全面禁止にしていたと思う。

そんなわけで、自主的に車中泊を避けた人と、強制的に追い出された人が、「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」から姿を消した。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

現在はこの駐車場での車中泊だけが許されているのだが、ここは24時間トイレまで遠すぎて、中高年には不自由極まりない。

だが、一連の歴史を知らない新しい車中泊の旅人にすれば、”最初からそんなもん”というわけで、「上湧別 百年記念公園」の駐車場が使えないことに多少の疑問は抱くだろうが、ここに素直に落ち着くのだろう。

道の駅 愛ランド湧別

中高年で夜間にトイレが必要なら、14キロほどサロマ湖方面に進めば、「道の駅 愛ランド湧別」があり、そこならウォシュレットがある、24時間トイレの近くにクルマが駐められる。

温泉と食事まで「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」で済ませて、そちらで車中泊するのもひとつの手だろう。

五箇山キャンプ場

最後に、道の駅がお勧めしている「五鹿山キャンプ場」についても触れておこう。

ここは写真の区画オートサイトがお勧めで、料金は電源代込みで2000円と、RVパークよりも安い。もちろんゴミも回収してくれるが、ゴミ袋代は別途必要になる。

五鹿山公園

筆者は緊急の執筆が入り、ここに3日間滞在したが、近くにはパークゴルフ場もあって居心地はすこぶる良かった。

開設期間は5月1日~9月30日。

チェックインは午後1時~、アウトは翌日午前10時まで。

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「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の施設

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」は、廃線になった国鉄名寄本線、湧網線の分岐駅だった中湧別駅跡にあり、向かいには、漫画美術館・図書館などを備えた文化センターTOMがある。

そのため敷地は広大で、初めてだと全容を把握できるまで時間がかかると思うが、旅行者にとって大事なのは、赤枠と前述している黄枠の情報になる。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

こちらが黄枠にある24時間利用できる公衆トイレだが、上の航空写真を見てもらえばわかるように、温泉の近くにクルマを駐めると、けっこう歩かなければならない。

かといって、トイレの近くには大型車用のスペースがあるので、そちらに近づくのも勇気がある(笑)。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯 トイレ

また公衆トイレなので、中はウォシュレットにはなっていない。

なおここが利用できるのは5月から11月で、それ以外の時期は閉鎖されるため、向かいのバスロータリのある建物の中の24時間トイレを利用する。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

いわゆる道の駅の売店と食堂は、この温泉の建物の中にある。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

入口の近くが休憩スペースに当てられているので、温泉利用でなくても入りやすい構造だ。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

売店は道の駅にしてはかなり小さめで、弁当やパンなどのすぐに食べられる食品は置いてなかった。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

最後は食堂についてだが、実は「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」には、「上湧別 百年記念公園」の駐車場と同じく、古くからのリピーターのみが知る極上のメニューがあった。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

ただ現在は、人気の「湧秀牛ステーキ定食」はなくなり、「ゆうべつ牛ステーキ定食」 のみになっている。

黒毛和牛とホルスタインの交雑種は、業界ではF1と呼ばれており、肉屋さんでは「国産牛」と表示されるのだが、それでも当時180グラムで1600円は格安で、限定販売になっていた。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

こちらは今でも食べられる、乳牛のホルスタインの肉を使った「ゆうべつ牛ステーキ定食」。

値段は2015年の1300円から1730円に値上がりしているが、180グラムのボリュームを考えれば、それなりだと思う。

レストランの営業時間は11時~21時。

北海道に来ると海鮮と豚肉料理が多くなると思うので、たまにはガツンとステーキでも(笑)。

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=○
駐車場のキャパシティー=実質普通車:84台
ゴミ箱の有無=なし
ウォシュレットの有無=なし

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=○

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:文化センターTOMの中にゴミ箱があり、営業時間中に捨てられる。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

なお文化センターTOMに行くと、旅行者でも15ℓのゴミ袋を30円で購入することができ、指定の場所に持参すれば引き取ってもらえる。

道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯

ここは、夜間でも引き取ってくれるのがありがたい。有料化するなら、せめてどこも同じようにしてくれると助かるのだが。

ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「道の駅 メルヘンの丘めまんべつ」では「生活ゴミ」と呼んでいるが、ゴミの回収における正しい表現は「家庭ゴミ」だ。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

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「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」の温泉&周辺買物施設

かみゆうべつ温泉 チューリップの湯
道の駅に併設
☎01586-4-1126
おとな550円
4~11月 :10時~22時(受付最終21時)
12~3月: 11時~21時(受付最終20時)
定休日なし
※10月に施設メンテナンス休館あり

コンビニ
セブンイレブンまで約600メートル。

スーパーマーケット
「シティマート なかゆうべつ店」まで約200メートル。

「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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