この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 うりまく」は、然別湖にもっとも近い道の駅
「道の駅 うりまく」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.07.19
2020.08.23
道の駅 うりまく【目次】
「道の駅 うりまく」のロケーション
「道の駅 うりまく」は然別湖にもっとも近い道の駅で、近年SNSで話題の「湖底線路」まで約16キロのところにある。
また道内でも屈指の部類に入る秘湯「鹿の湯」までは、約21キロ・クルマで30分ほどで行くことが可能だ。
ただ「道の駅 しかおい」とは10キロほどしか離れておらず、行き来には15分もかからない。車中泊には利便性の高い「道の駅 しかおい」のほうが適している。
また「道の駅 しかおい」には、1970年に32歳という若さで病死した農民画家・神田日勝の記念美術館もある。
神田日勝は十勝で農業をやりながら絵画に取り組み続けたリアリストで、2019年に放送されたNHKの朝ドラ・「なつぞら」で吉沢亮が好演した、山田天陽のモデルと云われている。
「道の駅 うりまく」と「道の駅 しかおい」は、帯広を中心とする「十勝エリア」と、然別湖のある「東大雪エリア」の境界付近に位置しているが、筆者は道の駅を「クルマ旅の宿」と位置づけており、その視点に立つと、両者は「十勝エリア」よりも「東大雪エリア」を旅する際に有用になる。
「道の駅 うりまく」の施設
「道の駅 うりまく」の駐車場は平坦で、特に車中泊に支障は感じない。
24時間トイレ。
中はウォシュレットになっているが、夜間は起動しないらしい。
2010年(平成22年)に内装をリニューアルした駅舎。
中にある本物の馬と同じ大きさの模型は、全国でも数台しかないというライディングシミュレーターで、1回90秒200円で乗ることができるそうだ。
売店には、地元の人がハンドメイドした手芸品や革製品など、他ではあまり見かけない商品も置いてある。
小さいが、麺類が食べられる食堂もある。
なお敷地内には、初心者でも安心して本物の馬に乗れる体験乗馬施設「鹿追町ライディングパーク」を併設している。
さらにライディングコースの内側には、134メートルのロングコースを含む、全長1500メートルの「ライディング・パークゴルフ場」がある。
乗馬は一人乗りで630円、2人なら840円。またパークゴルフのプレー料金は無料。ただし道具のレンタルは有料(1組¥320/日)だ。
パークゴルフというアクティビティーを有し、リゾート感覚でゆったりステイできるという点では、「道の駅 うりまく」は避暑を主たる目的にした中高年に適した道の駅といえそうだ。
「道の駅 うりまく」の車中泊好適度チェック!
ゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
【プロの寸評】
道の駅の施設という意味ではちょっと物足りないが、キャンピングカーのように車内で寛げるなら、居心地はそう悪くはなさそうだ。パークゴルフをして、日中クルマを動かさずにのんびりしたい人には合うと思う。
ここなら2.3日くらい連泊しても咎められることはないと思うが、可燃ゴミどころか、空き缶・空きビン・ペットボトル用のゴミ箱も置いていないので、そんなに長くはいられないだろう。
道の駅 うりまく オフィシャルサイト
「道の駅 うりまく」の温泉&周辺買い物施設
湯宿くったり温泉レイク・イン
※約15キロ・クルマで20分
☎0156-65-2141
おとな600円
12時~22時(受付最終21時)・無休
※冬季営業(12月~4月)15時~22時・月曜定休
コンビニ
ヤマザキショップが約7キロのところにある。
スーパーマーケット
約8.6キロのところに「Aコープ鹿追店」がある。