この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」は、2017年にオープンした、藻琴山に最寄りの道の駅
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第47回
登録日/2017年4月21日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2018.07.12
道の駅 ノンキーランドひがしもこと【目次】
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」最寄りの温泉&買い物施設
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」のロケーション
芝桜や雲海で有名な藻琴山へのアクセスが良い、国道334号と道道102号線の交差点付近に、2017年の9月にオープンした「道の駅ノンキーランドひがしもこと」は、『「のん気」と「ノン・キー」(心に鍵(キー)をかけない)でのんびりと。』がコンセプトの、ホテルを併設している複合施設だ。
筆者は道の駅から約20キロ離れた、藻琴山の登山口にある「ハイランド小清水725」から、朝の雲海を見るために前泊したが、それにはココがいちばん最寄りの道の駅になる。
また道の駅から約8キロのところにある「東藻琴芝桜公園」では、5月中旬から6月上旬に芝桜が見頃を迎え、9月下旬には場内の藻琴川に遡上してくるサケをこれほど間近で観ることができる。
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」の施設
第一印象は想像よりもずいぶん小さく、今時の道の駅にしてはかなり簡素だ。
駐車場は平坦で、向かいにセイコーマート、隣にはホクレンのセルフのガソリンスタンドがあって、車中泊には便利なものの、国道に面した交差点にあるため落ち着かない。
そのため「道路利用者」よりもむしろ、「ホテル利用者」のための駐車場のように感じた。
ただ、その理由は分からないでもない。
ここからは筆者の推測だが、女満別空港にほど近い大空町から小清水町、清里町にかけての一帯は、網走市や北見市に比べると観光開発が遅れており、「宿泊施設」の数が圧倒的に少ない。
来れば分かるが、ここではまさに松山千春の名曲どおり、「大空と大地の中で」クルマを走らせることになる(笑)。
そんなところに進出してくる民間企業があるとは思えない。さらにその状況下では、さすがに行政も簡単に公共施設を作ることは難しい。
そこで、複合施設にすることで採算性を高めることを発案、それに国交省が応じて予算がついた。
つまり町の本音は「道の駅」より「ホテル」が欲しかったのだと思う。
これがインバウンド全盛の今の日本に対応できる、観光開発のひとつの手法なのかもしれない。
24時間利用できる休憩室にはドリンク用のゴミ箱は置かれているが、可燃物用はない。ただ24時間トイレにはウォシュレットが完備されている。
またホテルがあるため、レストランは21時(ラストオーダー20時)まで営業しており、車中泊利用者もその恩恵を受けられるのはありがたい。
とはいえ翌朝雲海を見に行かない人は、ここで車中泊をするより、パークゴルフ場と温泉を併設している「道の駅パパスランドさっつる」のほうが寛げるだろう。
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」の車中泊好適度
【プロの寸評】
旅の宿の見地から云うと、車中泊するなら「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」か「道の駅パパスランドさっつる」を選んだほうが寛げそうだ。
「道の駅 ノンキーランドひがしもこと」最寄りの温泉&買い物施設
ふれあいセンターフロックス
道の駅から約1キロ
☎0152-66-2070
おとな450円
11時~22時・木曜定休
国道334号をはさんで、セイコマートが眼の前にある。またスーパーマーケットは、200メートルほど離れたところに「A-COOPひがしもこと店」がある。