この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 おこっぺ」は、公に自炊の車中泊が認められている貴重な道の駅。
道の駅 おこっぺ【目次】
「道の駅 おこっぺ」のロケーション
「道の駅おこっぺ」は、「オホーツク・ライン(国道238号)」と、道北内陸部の主要都市・名寄に通じる国道239号の交差点近くに建つ、広々とした公園と一体型になった道の駅で、ロケーションと利便性のバランスがとれている。
その前身は、廃線となった名寄本線の興部(おこっぺ)駅で、その後興部交通記念複合施設「アニュウ」を経て、1996年に道の駅に登録された。
道の駅の多くは主要国道沿いに建てられているが、「道の駅おこっぺ」が国道239号から、少し市街地に入ったところにあるのはそのせいのようだ。
オホーツク・ライン側では、日ノ出岬をはさんで約20キロ北側に、「道の駅 おうむ」がある。
こちらはスーパーマーケットのAコープが隣接しており、利便性では勝るようだが、車中泊地としてはあまり落ち着けそうにはなかったため、筆者は「道の駅 おこっぺ」を選択した。
また名寄に向かう途中にも「道の駅 にしおこっぺ花夢」がある。
こちらはリゾート施設の一画にあるため、のんびり北海道を旅したい人にはいいかもしれないが、旅の宿として利用するには、場所的にちょっと中途半端だ。
「道の駅 おこっぺ」の施設
まず「道の駅おこっぺ」の駐車場は、2ヶ所に分かれている。
こちらが駅舎に近い第1駐車場。
ウォシュレット付きの24時間トイレに近くて平坦なので、車中泊だけをする人にお勧めだ。
いっぽうこちらは、第2駐車場。
実は「道の駅おこっぺ」には、「ルゴーサ・エクスプレス」と呼ばれる列車を転用した無料の簡易宿泊施設がある。
5月から10月のみ開設だが、バイクや自転車の旅人に人気が高く、すぐそばには炊事場まで用意されている。
キャンプ施設とは別物なので、敷地や列車内にテントを張ることは禁じられているが、ここで調理と食事を済ませ、駐車場で車中泊をするのは問題ない。
しかもすぐ近くに公衆浴場があり、晩酌をしてからでも歩いて行ける(笑)。
なお、炊事場には「ゴミは持ち帰り」と書かれているが、駅舎の中に可燃物が捨てられるゴミ箱がある。
ただ2020年に訪ねた時は、コロナウイルス対策のためか、見当たらなかった。
とはいえ「道の駅おこっぺ」は、バス待合所を兼ねているので、騒ぎが落ち着けば元に戻される可能性は高いだろう。
こちらはバス停側から見た「道の駅おこっぺ」の駅舎。
売店は町内の製造業者、役場担当課、商工会を中心に、特産品をアピールすることを目的に設立された興部町地場商品協議会が運営しており、乳製品やハム、海産加工品などのお土産品が並んでいる。
またその奥には、ラーメンなどが食べれる軽食スペースもある。
「道の駅 おこっぺ」車中泊好適度チェック!
「道の駅 おこっぺ」最寄りの温泉&周辺買い物施設
徒歩圏内に銭湯はあるが、温泉がいい人には約10キロ離れた「ホテル日の出岬」が、日帰り入浴を受け付けている。
オホーツク温泉 ホテル日の出岬
☎0158-85-2626
おとな500円
平日11時~21時30分(土日祝は10時~)
コンビニ
ローソンまで約1キロ
スーパーマーケット
おこっぺマートまで約1キロ