この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 さるふつ公園」は、パークゴルフ場とキャンプサイト、さらに入浴施設を併設している、ホタテが自慢の道の駅
道の駅 さるふつ公園【目次】
「道の駅 さるふつ公園」のロケーション
「道の駅 さるふつ公園」は、「オホーツク・ライン」のクッチャロ湖と宗谷岬のほぼ中間地点に位置する道の駅で、宗谷岬までは約30キロ、クルマで40分ほどのところにある。
そのため旅のスケジュールからすると、ここで車中泊をするのはタイミング的に難しいと思う。ただ土産物は面白いので、立ち寄る価値はありそうだ。

またキャンプ場で車中泊をする人には、風や日差しをまったく遮るものがないうえに、隣接する牧場の香りが時折り漂う「さるふつ公園」のサイトよりは、クッチャロ湖畔か宗谷ふるさと公園のキャンプ場をお勧めする。
「道の駅 さるふつ公園」の施設
このマップを見ると、気になるのが広大な面積を占めるパークゴルフ場だろう。
北海道にはパークゴルフ場が隣接する道の駅が幾つかあるが、ここはコースが広くてグリーンの管理が行き届いており、一度はプレイしてみてもいいと思う。
36ホール
1日券300円(外来者)
用具のレンタル100円 (クラブ&ボール1セット)
9時~17時

さて。「道の駅 さるふつ公園」の駐車場は、ご覧のように横長で駐車スペースは数ヶ所に分かれている。
その中で車中泊に適しているのは、トイレに近いこの一画。ホテルの前とパークゴルフ場の前は、地面が傾斜しているうえにトイレからも遠くなる。
24時間トイレがあるのは「道の駅」と書かれた建物の一階。その隣は休憩室だ。
「道の駅 さるふつ公園」は1998年に開業した古い道の駅だが、2015年にリニューアルされており、トイレもウォシュレット付きに改修されている。
冒頭の「道の駅弁」を買ったのは、一番右端の店。
中はこんな感じで、量的には物足りないが、ダシがよく染み込んだご飯もおいしく、厚岸の「かきめし弁当」1080円に比べると、これで660円は悪くない。
ちなみに活けのホタテと加工品は、この「さるふつまるごと館」と、ホテルに隣接する売店で手に入るが、貝柱は冷凍品で値段も高い。
「道の駅 さるふつ公園」は、それより加工品の品揃えが面白い。
なお、刺身やバター焼きが食べたい人は、サロマ湖に近い「常呂漁協直売所」に行けば、1000円で冷凍していない生の貝柱が手に入る。
最後は、ゴミについて。
では、「道の駅 北オホーツクはまとんべつ」のようにゴミ箱がある道の駅は、ここのように衛生面・安全面のリスクマネージメントができていないんだね?
筆者にはこの表示が逆に、「お客様に迷惑をかけないと、道の駅の衛生面と安全面を担保できないほど、管理能力の低い道の駅です」と自ら宣言しているようにしか思えない。
だったら、委託管理会社を変えればいい。
ここはキャンプ場も「ゴミ持ち帰り」。それを最初から知っていたら、本州からの旅人はきっと誰も行かなくなると思う。
ライダーがゴミ袋をぶら下げて走る姿を想像してほしい。コンビニさえもがゴミ箱を置かない北海道では、普通は途中でポイ捨てしたくなるのが当然だ。
ちなみにクッチャロ湖畔キャンプ場は同じ公営の施設だが、すべてのゴミを回収してくれる。
※残念ながら「道の駅 さるふつ公園」が、自販機で販売した空き缶・ペットボトルのゴミ箱まで置いていないかどうかはチェックできていない。
もし置いていなければ、ぜひ以下のリストに載せてあげたいので、この記事を読まれて行かれた方は、当サイトのフェイスブックにご一報を。


「道の駅 さるふつ公園」車中泊好適度チェック!
「道の駅 さるふつ公園」最寄りの温泉&周辺買い物施設
さるふつ憩いの湯
☎01635-3-4314 (ホテルさるふつ ふるさとの家)
おとな450円
13時~21時(受付最終 20時)
※シャンプーリンス・ボディソープ有り
かつての「憩いの湯」は、猿払村公衆浴場と呼ばれる温泉施設だったが、源泉の枯渇を理由に沸かし湯に切り替わり、名前も「憩いの湯」に変更された。
その後、同じ「道の駅 さるふつ公園」内にある「ホテル さるふつ」の大浴場新設のために閉館され、「さるふつまるごと館」にリニューアルされたが、「憩いの湯」の名前はホテルの大浴場に引き継がれた。
コンビニ
セイコマートまで約2.2キロ
スーパーマーケット
30キロ圏内に大きな店はない
「道の駅 さるふつ公園」アクセスマップ
道北 車中泊旅行ガイド



