北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年8月現在の「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


道の駅 そうべつ情報館i(アイ)は、有珠山と昭和新山の膝下に建つ、観光情報が充実し、利便性にも優れた道の駅

「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」 DATA
道の駅 そうべつ情報館i(アイ)
〒052-0101
北海道有珠郡壮瞥町字滝之町384-1
☎0142-66-2750
NPO法人そうべつ観光協会
営業時間
夏季(4/1~11/15):9時~17時30分
無休
冬季(11/16~3/31):9時~17時
火曜定休
年末年始(12/31~1/5日)休館
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第11回
登録日/1996年8月5日
2017年11月に立て直しを伴う全面リニューアルを受け、駅名も「道の駅そうべつサムズ」から「道の駅そうべつ情報館i(アイ)」に変更。
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2007年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.10.22
2022.08.20
※「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年8月に更新しています。
道の駅 そうべつ情報館i(アイ)【目次】
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」は、支笏湖から内浦湾に面した伊達市に通じる、国道453号沿いに建つ道の駅で、洞爺湖の南東部に位置している。
洞爺湖温泉街から約8キロ、クルマで10分ほどの好立地にあり、
洞爺湖温泉周辺の無料駐車場が車中泊を禁止しているため、ここを頼りに洞爺湖を訪れる旅人は年々増加しているようだ。
加えて「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」では、中高年には2000年の大噴火が記憶に新しい「有珠山」と、その山麓に隆起してできた「昭和新山」を駐車場から間近にすることができる。
これが噴火したらと思うと、さすがに脅威を感じるね!
さらにロケーションで着目すべきは、国道453号から分岐する北海道道2号だ。
この道で「オロフレ峠」を超えると、室蘭を経由することなく、約37キロ・45分で登別温泉にショートカットで辿り着ける。
「オロフレ峠」は、展望地からは彼方に洞爺湖や羊蹄山を望むことができる絶景地として、道内ではよく知られている。
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の施設
1996年に開業した「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」は、その立地から、2013年に日本初の世界ジオパークに認定された「洞爺湖有珠山ジオパーク」のコアセンターを担うべく、

出典:Wikipedia
2017年に地元の「農産物直売所」的存在から、大掛かりな”業態変更”が行われ、駅名も「道の駅そうべつサムズ」から「道の駅そうべつ情報館i(アイ)」に変更されるという、レアな経緯を持つ道の駅だ。
こちらが現在の駅舎で、1階に「観光情報館」と、リニューアル前から壮瞥町の農産物・加工品などを販売してきた「農産直売所サムズ」、2階には火山と防災を学習できる「火山防災学び館」が入った、3つのコーナーを融合する施設になっている。
駐車場は平坦で、車中泊に支障はない。
駅舎の中に組み込まれた24時間トイレは、もちろんウォシュレット。
1階のインフォメーションを兼ねた「観光情報館」。奥に見えているのが売店だ。
売店には野菜と果物も並んでいるが、直売所というイメージはしない。
こちらが2階の「火山防災学び館」だが、無料ということを差し引いても、洞爺湖温泉街にある「洞爺湖ビジターセンター」と「火山科学館」に比べると、見劣りするのは否めない。
というより、ここは”予算ありき”で作られた、いわゆる「箱物行政」の産物であるような気がしてならない。
それを感じさせる顕著な事例がこちらだ。
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の車中泊情報を発信している、グーグル検索で上位にランキングされているサイトを見ると、各地の道の駅を積極的に回っているブロガーでさえ、この貼り紙に翻弄され、独自の解釈を載せている。
この貼り紙自体は他の道の駅でも見かけるので、さして気にかかるものではないのだが、問題は「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」の、フェイスブックでの強気の応対だ(笑)。
コメントの一部を転記すると、
人の税金で運営している施設は、その施設が独自のルールを作ってはいけないとも言われましたが、何かと言えば「税金で税金で」と言われるのですが、それは重々承知しておりますが、それとモラルがない観光客に対してのお話は別のお話のような気がいたしますね。
いかにも上から目線で、役所から天下りしてきたのが滲み出ている言い回しだ。
前述のブロガーたちでなくても
車中泊の旅人は「洞爺湖温泉街」が車中泊禁止を打ち出しているため、洞爺湖は他の地域より”車中泊に対する風当たりが強い”と感じながら、「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」へと流れてくる。
にもかかわらず、ここでもまた”意味不明の注意書き”を館内に入る前に、バン!と突きつけられるのだから、そりゃ~ムカッとくるのも無理はない(笑)。
大半の車中泊の旅人がそう感じるからこそ、フェイスブックに書かれているような表立った反発も出るわけで、そのあたりのことを多少は考慮して応対しないと、道の駅のみならず、洞爺湖そのものが嫌われていくいっぽうだろう。
結論から云うと、夜間停車しているトラックと同じように、車内で一夜を過ごすだけなら、ウトウトしてしようが爆睡していようが、何ら問題はない。
彼らはそれを「車中泊」と呼ばず、上に習って「仮眠」と呼んでいるのだが、本来、車中泊に”睡眠の質”が関係するはずがない。
再びフェイスブックの転機
クレームを言ってきたお客様のご意見は、仮眠は「ちょっと眠るだけ」そして宿泊は「建物(宿泊施設含)内で寝ること」だそうです。これは。言葉のあやとでも申しますか、ほぼこじつけの様な気が個人的には致します。一晩そこに滞在して寝てしまえば立派な”宿泊”に該当すると思うのですが・・・
国土交通省の通達を短縮すると、『「仮眠」はいいけど「宿泊目的」はご遠慮ください』になるが、辞書を引くと「仮眠」の反対語は「熟睡」であって、『「仮眠」はいいけど「熟睡」はご遠慮ください』が正しい文章表現になる。
もし大学入試試験に「宿泊目的」と答えたら、100%不正解になることは林先生に聞かなくても分かる(笑)。
さらにその理屈は三段論法で云うと、「熟睡」=「宿泊目的」になるわけだが、一晩そこに滞在したトラックは明らかに「熟睡」しており、「宿泊目的」に該当する。
ということは、道の駅ではトラックも夜間は利用できないに等しい。
「仮眠」なら24時間いつでもできると云われても、長時間し続けられないから「仮眠」というわけで、通常は人が夜間に寝る場合には使わない。
トラックもキャンピングカーも、普通は自ら交通事故の危険を避けるために、朝まで「仮眠」ではなく「熟睡」し、運転疲れを癒やすようにしているのは明白で、それを受け入れないかのような表現にこそ問題がある。
要は国土交通省で、この通達を承認した責任者の国語能力が、人並み以下だったということだ。
もしこれが国会で審議されるような重要要件だったら、野党の格好の攻撃対象になるわけで、間違いなく通達される前に修正されていたに違いない。
加えて
宿泊は「建物(宿泊施設含)内で寝ること」というのは、あるYoutuberがWebサイトに載せているのだが、彼のこの見解が国土交通省が正式コメントを、「車中泊」から「宿泊目的」に修正することとなった理由のひとつであって、屁理屈ではないことをご存知なのかな。
24時間休憩室が開いている道の駅では、そこで寝る旅人はいくらでもいる。
それが「宿泊」、まさに”宿=建物”の中で寝ることという解釈は、国も100%正しいと認めざるを得なかった…
だがそのいっぽうで、「クルマ=宿」とは断定することができなかった。

出典:株式会社シマ商会
なぜなら、そこに長距離輸送トラックがどうしても含まれてしまうからだ。
クルマにベットを載せているのは、なにもキャンピングカーだけじゃない。
大口叩くわりには、いささか勉強不足なんじゃないの。
このくらいの話は、車中泊で北海道くんだりまで来る旅人なら「先刻承知」。
みんな面倒くさいから云わないだけで、「ややこしいのがおるわ。この道の駅には…」と、心の底で笑っている。
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり、営業時間中に利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
壮瞥温泉 ゆーあいの家
※約2.5キロ・クルマで5分
☎0142-66-231
おとな450円
10時~21時 ・元旦のみ休館
シャンプー・ボディソープなし、ドライヤー有料(50円)
コンビニ
セイコーマートまで約1キロ。
スーパーマーケット
「とうや湖農協Aマート」が約350メートルのところにある。
ただ大きなスーパーは約12キロ離れた、伊達市内まで行かないとない。
「道の駅 そうべつ情報館i(アイ)」のアクセスマップ
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